オンリーワンの価値を持つ“私邸”。そのイメージを実現するために生まれたのが、ランドスケープと一体化した植栽プランでした。特に目を引くのが、以前から敷地内にある樹木を活用した緑地です。
「敷地内にはサクラをはじめ、モミジやクヌギなどの樹木が残っていました。これらを生かした保存緑地を敷地の南北に設けることで、街並みとの調和はもちろん、過去の風景との調和も図ったのです」。
道路と住宅棟の間の植栽には、ハナミズキやキンモクセイなどを新たに植え込みました。
「敷地内のプライバシーに配慮するとともに、保存緑地とのバランスも考えて、四季に包まれる暮らしをデザインしました。サクラとハナミズキが続けて花開く春と、キンモクセイの花が咲き、モミジが紅く染まる秋には、華やかで美しい風景がお楽しみいただけると思います」。
他にはない価値を提供しようとする思いは、住居棟のレイアウトにも見てとることができます。
「南北に広がる敷地を生かすため、住棟は『フロントコート』、『セントラルコート』、『サウスコート』の低層3棟に分け、ゆったりとしたレイアウトで配置しました。この結果、角住戸が全体の半数以上を占め、採光や通風に優れたプランを多数ご用意することが可能になったのです」。
住戸の独立性と開放性を高める工夫は、もちろん各住戸にも及びます。中山は室内にさらなるゆとりをもたらすアイデアを提案しました。
「2層で1住戸を構成するメゾネットスタイルの住戸プランを提案しました。吹き抜けのあるリビングや目線の変化が楽しめる屋内階段など、空間軸に縦への広がりを採り入れることで、より開放感のある暮らしをご提供できるのではないかと考えたのです」。
中山の提案は地下を生かす方向で採用され、1階の一部の住戸はメゾネットスタイルとなりました。
「自然の光や風を取り込む開放性と、私的空間としてのほど良い閉鎖性。このふたつがバランス良く共存したメゾネットスタイルの住戸では、他にない快適さを感じていただけるでしょう。ここに住まわれるご家族には、オンリーワンのライフスタイルを楽しんでいただければと願っています」。 |