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玄関脇の応接室。一時は洋室だったが、改修して昔の姿に甦らせた右手の格子戸の上には、 |
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江戸時代、京都や大阪、江戸はもとより、遠くは蝦夷の松前、鎖国前は安南(ベトナム)にまで足を伸ばして商売を営んだ近江商人。その本拠地であった近江八幡には、今も、往時の隆盛がしのばれる大商人たちの家が軒を連ねます。 |
まず通されたのは、玄関脇にある応接室。隅々まで掃除の行き届いた清潔な部屋に、カラフルな椿の柄のクッションと、共布のタペストリーをセンスよく配したインテリアが印象的です。実はクッションやタペストリーは、お住まいの谷田佳寿子さんのお手製によるもの。お母様が遺してくださった着物をリメイクしたものなのだそうです。 |
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前庭に面した座敷。左手奥の襖絵は谷田さんの手になるもの。 |
四季折々に花を活け、季節ごとにインテリアの装いを変える家は、訪れる人の目をいつも楽しませてくれます。そんなこともあってか、谷田邸はご近所の皆さんの集いの場にもなっています。この日は、ご近所のお友達がちらし寿司やお団子をつくって訪ねてきてくれました。 |
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格子窓からの眺め。内部から外はよく見えるが、外からは内部の様子はほとんど見えない。 |
縁側に面した裏庭。裏庭側のお隣の蔵屋敷もかつては同じ敷地内だったそうだ。 | 土間と板の間。普段は暗い土間も、時間によって |
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ご近所の皆さんとダイニングで語らう。右より二人目が谷田さん。 |
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ヴォーリズ建築として現存する旧・八幡郵便局。現在はギャラリーとして活用されている。 |
近江八幡日牟禮ヴィレッジ内にある旧・忠田邸。 |
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地元に人気のお惣菜店「三松」。親子で営む。 |
個性的な店舗が集う「尾賀商店」。 |
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ユニークなアート作品を展示する「NO‐MA」。 |
永原町通りを挟んで手前が三松、向かいが尾賀商店。 |
ヴォーリズ記念館。 かつてヴォーリズの邸宅だった。 |
近江商人発祥の地として知られる近江八幡には、豪商たちの風情ある家並みや、かつて運河として利用された八幡堀が、往時の姿のまま残されています。それを可能にしたのは、清掃活動から始まり、景観保全活動へと繋がっていった、そこに暮らす人々の街並への思いです。その根底には、信用を第一とし、物不足に便乗した値上げなどを厳しく戒め、人々に愛される商いを心がけた近江商人の気質が息づいているのでしょう。橋の架け替えや神社仏閣への寄進などを怠ることなく、地域貢献を大切にしてきた人々の心は、今では、町屋やヴォーリズの建築をコミュニティの共有財産として大切に扱う姿勢につながっています。 |